人力車も走らないローカルな浅草の中。古びた看板「フルタ靴店」の下、見逃すほど小さいサインで「CHOCOLATE JESUS」と書かれた看板がある。黄色いドアを開けると、そこは浅草の下町か？！というくらい、おとぎ話の中に迷い込んでしまったような空間が現れる。
コーヒー&ティールーム「CHOCOLATE JESUS」。自家製のチーズケーキやスコーンも提供しているカフェ。
オーナー平野千穂さんはファンタジーな空間セットを作り出す映像クリエイター。ここは自分のイメージを表現するためすべてDIYで作り上げたこだわりの場所。
幾何学模様の床は、自ら板を切り取りペイントした逸品や、同じ種類がひとつとしてないコーヒーカップ。
ここだけではなく、いたるところに彼女のエッセンスが感じられるので、お店に入ったらいろんなところを見て楽しんでほしい。
実は平野さん、もとはコーヒーが苦手だった。しかし今はコーヒーの魅力に引き込まれた一人。
きっかけは偶然入ったコーヒーショップのコーヒーが美味しかったこと。ただ苦いだけではない、ほんのりと甘みを感じられるコーヒーを淹れてみたいと、そのお店で働くことに。それから映像クリエイターとして培ってきた空間作りを活かして、コーヒーの魅力を提供できる店を作りたいと思いはじめる。
映像の仕事柄、渋谷や表参道など東京の西側で活動することが多い。馴染み深い場所ではあるが、
居心地が良いと感じるのは東京の西側の空気感ではなく、下町情緒のある街だった。
お店探しの中、浅草で元々靴屋さんだった物件を見つけた。この店の雰囲気、この近所の風景なら最高の場所ができる。そう確信した。
「まるで森の中に突然ベッドがあったかのような、なぜここに作るの！？と思わせるスペースをつくりたかった」と平野さん。
ここで提供するコーヒーをいただく時に、平野さんからちょっとしたアドバイス。
「コーヒーの中に甘みがあることに気づいてください。そしてコーヒーの苦味の中の甘みだけではなく、人生の中の甘みにも気づいて欲しいです。」
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住所：〒111-0032東京都台東区浅草5-10-3
営業時間：13:00~20:00
定休日：月曜日、木曜日、金曜日(※不定休あり)