道具は自分の手とはさみだけ。
ガラスのように透明で壊れやすい。
ほんの数秒で細かなディティールを仕上げる。
時間との戦い。
火傷の危険とは隣り合わせ。
かつ、そのまま残るものではなくて、消えうるかもしれない芸術。
これは昔から続く「飴細工」という技術だ。
「浅草 飴細工アメシン」は、日本随一の技術を誇る伝統飴細工専門店。
千葉県出身のオーナー手塚新理さんは、小学生のときに「ものづくりをして生きる」と決意し、花火師として活動。しかし、様々な理由から花火を取り巻く環境が厳しくなり、次第にもっと手仕事のできる環境を求めていくように。その時に思い出した光景は、子どもの頃に見たお祭りの屋台の飴細工。
そこから、飴細工職人を志した。言うは易し。市場は衰退し技術を学べる場所や飴細工を仕事にしている人もほとんどいないと。
この状況に手塚さんは「この技術がなくなるのはもったいない。学ぶ環境がないなら自分で勉強しよう」と考えた。
実験と実践を重ね、形になった頃から、いろんなイベントに出店した。少しずつ認知ができた頃、招き猫で有名な今戸神社のほど近くに「浅草 飴細工アメシン」の浅草本店工房をオープン。
そしてスカイツリーソラマチ店と東東京に拠点を構えた。日本だけじゃなく、香港や、ドバイなど海外での活動も行なっている。
千葉出身の手塚さんが浅草に店を構えた理由は「逆に、浅草が自分を選んだ感じがする」と笑いながら答える。かつてからクラフトマンシップの浸透する街に自然と引き寄せられたのかもしれない。
※アメシン 浅草本店では飴細工のワークショップを開催(予約制)。飴細工の販売はスカイツリーソラマチ店のみとなります。
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・浅草本店工房(飴細工体験教室、カフェ)
住所:〒111-0024東京台東区 今戸1-4-3 1F
営業時間:11:00-18:00
定休日:木曜日(臨時休業あり)
・東京スカイツリータウン・ソラマチ店(製作実演、飴細工の販売)
住所:〒131-0045
東京都墨田区押上 一丁目一番二号
東京スカイツリータウン・ソラマチ4階 イーストヤード11番地
営業時間:10:00-21:00
定休日:東京スカイツリータウン・ソラマチの休館日に準ずる