この音は一体なんだろうか。
これは陶芸のろくろを回す音だ。
この工房では電動ろくろを使った陶芸体験や素焼きの器への絵付け体験ができる。
焼き物には約2万年以上の歴史がある。現在の高温で焼き上げて仕上げるスタイルは飛鳥時代に朝鮮や中国から伝わったとされている。
焼き物は桃山時代に栄え、江戸時代には大量生産が各地で行われた。静岡には賎機焼、志戸呂焼など数々の地元の焼き物が存在している。
「今日は何をつくる?」それがこの工房での決まり文句だ。設計図もなければ、完璧な成功も失敗もない陶芸の世界。変幻自在に形を変える土はどこまでも自由だ。
電動ろくろで形を作るのはあくまで道半ば、焼き上がってから作品の物語は始まる。
世界に一つだけの作品を作る陶芸の楽しさを、ぜひ皆さんのその手で感じてほしい。