赤壁の余韻に浸っていると気づきにくいが、このあたりからサラサラと水が流れる音が聞こえてくる。ちょうどこのあたりから水が湧いていて、川の起点となっているのだ。この川はここからずっと先にある海まで続いていて、昔はこの流れに沿うようにして田畑を育てる人が多かったという。

それはともかく「猫ヶ岩屋古墳」である。草が生い茂っていてわかりにくいが、ここから柵の向こうに石の塊が見えるだろうか。それこそが、古墳である。ここに古墳があるということは、ここに人が住んでいたということ。それも、古墳をつくれるだけの偉い人がいて、そんな社会が成り立つほどの人口がいたということである。

この川の水もまた、当時の人たちの暮らしに欠かせないものであったのかもしれない。

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