奇跡をたどる熊本
くまもと城下町ラストサムライ
通りを抜けて角を曲がった時、路面電車の車窓を何気なく見た時、スマートフォンから顔を上げた時。この街では、ふとした瞬間に熊本城が目に入る。どっしりと構えたその姿を、思わず眺める。それから、2016年にこの土地を襲った大地震のことを考える。熊本城の石垣や建物は大きく損傷し、城下町の歴史ある貴重な町屋がたくさん消えてしまったのだという。言葉を失うような被害の大きさだけど、現在の街の様子からはうまく想像ができない。
立ち上がってきたのだ、と思う。振り返れば、熊本の城下町は西南戦争で辺り一帯が焼け野原になったこともあるし、明治時代にも大きな地震に見舞われている。街が姿を変えてしまうほどの悲劇が何度もあって、そのたびに上を向いてきた。壊れずに残ったものを受け継ぎ、時には新しいものを生み出しながら、歴史をつないできた。
その歴史の中には、「奇跡」と呼びたくなることがいくつもある。幸運が重なったものから人々の思いが実ったものまで、奇跡のかたちはさまざまだ。でも、それが今ここに存在しているのは、熊本の人が奇跡を大切にし、その場所を守り続けてきたからに他ならない。
さあ、奇跡を記憶する場所をたどってみよう。そして、熊本を生きる人の思いに触れてみてほしい。
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